企業事例 -サトミ紙工株式会社-

お客様の声

Q . 健康経営を社内で始めようと思ったきっかけについて教えてください。

里見専務:私たちの会社では、精密なダンボール加工や組み立てなど、集中力と持続力が求められる作業が多く、社員一人ひとりが日々真摯に業務に取り組んでくれています。

これまでも福利厚生の一環として、近隣のスポーツジムと法人契約を結ぶなど、社員の健康を支える取り組みを行ってきました。しかし、実際に利用する社員は限られており、組織全体の健康意識や行動の変化にはなかなかつながりませんでした。

そうした経験から、もっと根本的な部分から社員の健康を支え、働きがいのある職場環境をつくるには、企業が主体的に健康づくりに取り組む仕掛けが必要だと強く感じました。

ちょうどそのタイミングで、藤井さんとのご縁があり、導入を決めました。

Q . 実際、社員さんの健康状態にはどんな影響がありましたか?

里見専務目に見えて良い影響が現れています。以前は、長時間の立ち仕事や同じ姿勢での作業が続くことから、腰痛や肩こりを訴える社員が少なくありませんでした。中には、日常的に鎮痛剤を手放せないという社員もいたほどです。

そうした中、専門家の方からアドバイスをいただきながら、作業の合間にできる簡単なストレッチを取り入れたり、健康に関するセミナーを実施したりするなど、健康への取り組みを少しずつ積み重ねてきました。その結果、社員一人ひとりの健康意識が着実に高まっているのを感じています。

自社の段ボールを使った社内独自での体操メニューに取り組み様子

今では昼休憩になると、休憩室の片隅に段ボールを敷いてペアでストレッチをする社員の姿が見られるようになり、自ら健康情報を集めて実践する社員も増えてきました。

「最近は鎮痛剤をほとんど飲まずに仕事に集中できるようになった」

「前よりも体が軽く感じる」

といった嬉しい声も聞かれるようになり、一人ひとりの小さな変化が職場全体の雰囲気を明るくし、生産性や仕事の質にも良い影響を与えていると実感しています。

現在は、有志のメンバーで立ち上げた「健康管理委員会(通称:しじみ委員会)」が中心となり、会社全体の健康施策を企画・実行しています。また、フィジカル面だけでなくメンタル面のサポートにも力を入れ、「幸せ向上委員会」という新たな取り組みも社員主体でスタートしました。

健康をテーマに、社員自身が会社を明るく元気にしてくれる。そのような文化が少しずつ根づいてきたことを、今、とても心強く感じています。

Q . 外部の専門家に支援を依頼した理由や期待するポイントはどんなところでしょうか?

里見専務製造業のプロではありますが、健康管理については専門外です。以前、ジム契約がうまくいかなかった経験からも、健康増進の取り組みは専門的な知識とノウハウを持ったプロにお願いするのが一番だと考えていました。

私たちが外部の専門家の方に期待したのは、一時的な対策ではなく、社員一人ひとりの健康課題に寄り添い、それぞれの職場環境や業務内容に合わせた実践的なアドバイスをいただける点です。

また、単にプログラムを提供するだけでなく、社員が主体的に健康づくりに取り組めるような動機づけや、社内に健康文化を根付かせるための継続的なサポートを期待していました。

Q . 実際に外部の支援を受けてみて、いかがでしたか?

里見専務:期待以上の成果が出ており、本当に感謝しています。

フジイコーポレーションの皆さまは、私たちの製造現場の特性や社員の働き方を丁寧に理解しようと努め、その上で、社員一人ひとりと向き合いながら具体的な健康増進プランを一緒に考えてくださっています。その真摯な姿勢に、深い信頼と安心感を持っています。

当初、職場に健康づくりの提案をした際も、必ずしも前向きな反応ばかりではなく、 様子見の職員もいました。しかし、今では積極的にフジイコーポレーションに質問したり、意見を出すようになったりと、外部の専門家の力を借りることの重要性を強く感じています。

こうした社員の行動変容や健康意識の向上は、外部の専門家による熱心なサポートがあってこそ。私たちだけでは決して実現できなかったことだと実感しています。

当社には「ザ・ファミリー」という経営理念があります。これは、社員一人ひとりの可能性を信じ、大切に育んでいこうという想いを込めたものです。健康経営の取り組みは、この理念をまさに形にするものであり、社員が心身ともに健やかに、自らの力を最大限に発揮できる環境づくりが、会社の持続的な成長に繋がると確信しています。

そして今後は、私たちがその先頭に立ち、地域の企業にもこの「健康経営」の考え方が広がっていくよう、リーディングカンパニーとして津山を牽引していきたいと思っています。地域や社会に貢献できる、価値ある取り組みをこれからも共に創り上げていければ幸いです。

「健康管理委員会(通称:しじみ委員会)」で社内の健康施策に関する会議をしている様子

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